燃料自動車の欠点は排出ガスを出す事はもちろん、燃料が無ければ走れないという事実です。それに対して電気自動車の場合は、環境に有害な燃料は使用しないものの、高性能バッテリーが必要であり、充電しないと走れないという事実があります。バッテリー寿命の問題もあれば、充電中の待時間の長さの問題、パワー不足の問題もあります。もしここで自動車に搭載出来る、無燃料で無充電の小型発電機(約20年の寿命)があると言えば、そんなうまい話を人は信用してくれないかもしれません。信用するしないは別問題として、AGSデバイス(astro-generator system device)という、宇宙では実際に使用されている発電技術が存在する事は事実であり、当社ではその利用を推奨していて、今後はこの装置を必要としている企業に対して、技術協力をして行く方針でおります。
この発電原理は、地球磁場圏から電気を起すという原理であり、銀河一般でどこでも使用されている、非常に陳腐な原理です。当然機械も、地球の材料を使用して作ることが可能です。AGSデバイスの欠点は、それが金属を利用した直流発電である事から、ジュール熱発生の関係上、大型発電には向かないと言う難点があります。一般的にはAGSマイクロ・デバイス(電池型発電器: 装置の大きさが1cm四方程度)と、自動車搭載用のAGSデバイス(装置の大きさが30cm四方以下)の二種類があって、それ以上のサイズの大型発電機は別原理の発電方法となります。原理は素晴らしいが、大きな発電量が得られないという短所はあります。
発電器内部の特殊装置と地球磁場圏を呼応させて「天体磁場の電圧」を呼び込み、それを表層の金属に付加してその内部に直流電流を発生せしめる手法がAGSデバイスの基本原理です。この装置の電流量は、表層金属の厚さに比例して定格電流量が決まります。特殊装置には純度の高い金属シリコンが必要であり、それに半導体特性を添付するという難関の作業があります。他にも、特に自動車用はジュール熱対策としての特殊素材の台座が必要であり、現行は、硫化物と塩化物の混合材質(絶縁耐熱材)を使用する方向で研究を進めています。また、自動車用のAGSデバイスの開発と平行して「発電モーター」の技術も必要であり(特に大型自動車や特殊自動車)、それらを併用しなければ、全ての自動車両(ブルもクレーン車も戦車も含む)を電動化する事は難しいと思われます。