単純ヘルペス(α―HV亜科・単純ウイルス属)
宇宙で最もポピュラーな物量の多い大型霊長類専用のウイルス。
他の動物には殆ど生息が確認できない。
人類(ヒト化猿)の保菌率は100%、神経ウイルスの一種でA型とB型の二種類の株がある。
地球ではA型株をHHV―1と定義し、B型株をHHV―2と定義している。
優勢株はA型の方で繁殖力も活動力も旺盛。
ウイルス直径は100〜150nmに至る中庸サイズであり、主に神経組織に潜伏しているが(他の臓器にも感染する)、一定量を超えると潜伏先の病巣から出て皮膚にウイルス・コロニー(繁殖基地: 発疹)を造って、そこから身体の外部へと進出して行く。
A型株は主に体の上半身側(頭部: 口内や口唇や角膜)に、またB型株は主に下半身側(陰部)に水疱を伴う発疹を形成する。
主な潜伏先は脊髄神経節や三叉神経節や仙髄神経節などのアクオン電線の内部、時にA型はヘルペス脳炎も引き起こす。
ウイルスを退治しても、皮膚にはヘルペス瘭疽(ひょうそ)が、また神経にはウイルス痕(傷跡)が残る。
帯状疱疹とは異なるポツポツ型の皮膚発疹が活動のサイン、ウイルスの沈静化に成功しても完全駆除は不能(再発)、多くは皮膚や神経の後遺症(痛み)に苦しむ。
細胞には遺伝子である「細胞ヒール」がそれぞれ存在するが、ウイルスにも「ウイルス・ヒール」なる物が存在しており、これらは原始海洋の中で水磁場の誘導で細胞膜が形成された時分に、最初に核酸の長さ調節が行われて、核酸の余剰の切れ端が細胞外へと放出された。
これがウイルス発祥の秘話であるが、この分離の際にヒールも分割されて放出されており、このヒール分派(分割)が後々大きな問題と成ってくる。
その細胞と放出されたウイルスの関係とは同族ヒールを有する兄弟だからである。
仮にその細胞の派生群が霊長類まで進化する能力を有していたとすると、かたや放出されたウイルスの派生群とは、同族ヒールを有する兄弟関係に在って、細胞ヒールはウイルス・ヒールを自己の身体に宿らせて、元の一つの形状に戻ろうとするのである。
というより、同族ヒールを持つウイルスは同族細胞に宿る権利が有って、また同族細胞は彼等の面倒を見る義務が有るのである。
従って、人間にだけしか宿らない専用ウイルスとか、霊長類だけに宿るウイルスとか、哺乳類専用のウイルスとか、ウイルスと宿主細胞の関係には少なからず因縁の筋書きが存在しており、それに基づく特異性が認められる。
しかし、同族系のウイルスも居るが、異族系の敵方グループのウイルスも存在しており、事情は些か複雑である。
ちなみにHHV―1は同族ヒール(同族遺伝子)の共生系のウイルスである。
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